眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

睡眠雑記

「朝、起きにくい」 代表的な原因 3パターン

前回の記事の続きです。 前回:実はいろいろある「朝の起きにくさ」 - 眠りの科学とワタシの生活 さて、朝の起きにくさの原因は、大きく分けて3パターンあります。 1 睡眠不足である 2 夜型なのに早起きしようとしている 3 睡眠時無呼吸症候群や、周期性…

実はいろいろある「朝の起きにくさ」

「朝、起きにくい」という悩みをよく聞きます。病院に来る人にも多いし、雑談のついでに聞かれることも、割とあります。個人的にはこの悩みに縁がないこともあって、このブログにはこれまで書いていませんでしたが、よくある問題であることは確かなので、思…

居眠りする人の人格を責めるのは、正しくないし得でもない

「居眠りしていたら、やる気がないのかと怒られた」 「怠けていると言われた」 睡眠障害の診療をしていると、こんな話をよく聞きます。 この問題に関して、言っておきたいのは2点。 1.居眠りしている人が、やる気がなかったり、怠けていたりするわけではな…

睡眠不足の方が風邪をひきやすいことを証明した実験の話

急に寒くなったこの時期、風邪をひきやすいですね! 我が家では、長男が先週高熱を出し、その後、わたしや夫も似たような風邪になりました。いま気になるのは、まだその風邪にかかっている様子のない次男のこと。長男のように急に高熱を出すのではないか…? …

長時間労働について、睡眠障害を診る立場から思うこと

巷では長時間労働による過労死が話題になっていますが、睡眠のためという観点から、長時間労働に関して日ごろ考えていることを記しておきます。 それは、睡眠のためにも、長時間労働という慣行は、ぜひなくなって欲しい、ということです。 患者さんと話して…

居眠りをよくする人に、「やる気がない」とは、専門医のわたしは思わない

眠気とやる気の関係について、どう言えばいいのか、ずっともやもやしていました。 本ブログに対していただいたコメントに対して回答したことをきっかけとして考えがまとまったので、書いておきます。 なお、この内容は、これまでの診療の経験などから生じた…

家族も同席した方が良いのでしょうか? ~睡眠障害で病院を受診するとき

睡眠障害の患者さんを診ているときに、ご家族も診察室にいたらいいのに、と思うことがときどきあります。 たとえば初診の方で、睡眠中の行動や、いびきが問題である場合です。 寝ている間に歩き回ったり食べたりしていることを、往々にして、ご本人は覚えて…

睡眠の医者であるわたしとカフェインの付き合い方

カフェインは、健康にいいという話もいろいろありますが、わたし自身は、ふだんは、なるべくカフェインを控えるようにしています。 その理由は大きくわけて3つあります: カフェインを連日つかうと、耐性ができて目覚め効果がにぶくなる とる時間帯によって…

主婦向け雑誌サンキュ!のひそやかな正しさ

「ていねいな暮らし」に対する関心が限りなく低いわたしが、主婦雑誌「サンキュ!」(2015年11月号)を買ってみましたよ。 わたしにとって、家とは、暮らすのに必要な広さと機能があれば、十分なもの(インテリア、何それ?)。料理とは、バランスよく栄養を…

快眠と子どもの健康のため、豆電球を点けっぱなしで寝るのをやめてみた

あなたは、寝るときに寝室を真っ暗にする派、小さな明りをつけておく派、どっちですか? わたしは、もともと真っ暗派なのですが、夫が真っ暗はイヤ派であるため、結婚してからは、豆電球をつけた寝室で寝ていました。上の子が生まれてからも、その習慣を続け…