眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

睡眠研究者の多くは、実は枕のことを知らない

実は、枕や布団などの寝具のことはあまり知りません。わたしに限らず、睡眠の研究者のほとんどは、寝具を重視していないと思われます。 睡眠学の権威にはほぼ無視されている寝具 たとえば、睡眠医学の専門誌としては、一番影響力の大きいSLEEPという雑誌。年…

SIDS予防のため、せんべい蒲団で寝ることに決めた顛末

昨日は、アメリカ小児科学会が2011年に出した、乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のための勧告(参考文献は文末)を読んでいました。そしておそれおののいたわたしは、その晩からさっそく、赤ちゃんの寝る環境を変えたのでした。何が書いてあったのでしょうか? …

主婦向け雑誌サンキュ!のひそやかな正しさ

「ていねいな暮らし」に対する関心が限りなく低いわたしが、主婦雑誌「サンキュ!」(2015年11月号)を買ってみましたよ。 わたしにとって、家とは、暮らすのに必要な広さと機能があれば、十分なもの(インテリア、何それ?)。料理とは、バランスよく栄養を…

たとえ雨の日であっても、体内時計のためには外出した方がいい理由

今日は、全国的に天気の悪い日のようですね。わが家の周辺も、朝からどんより、薄暗いです。それでも、わたしと次男は、今日も、午前中のうちにお散歩に出ました。体内時計のリズムを整えるために、午前中に明るい光を浴びることがいくら必要だからって、こ…

母乳育児の方が、ミルクよりも、母親の睡眠のためにはいいらしい

昨日の日中は、いつになく次男の授乳間隔が開いて、よしこの調子で夜も…! と期待していたら、夜はむしろいつも以上に頻繁に起こされました。がっくり。まあ、赤ちゃんにしてみれば、昼間にあまりおっぱいを飲まないでよく寝た分、夜はもっとがっつきたくな…

毎日気持ちよく寝つくには、寝るための準備もたいせつです

昨夜は寝つきの悪い夜でした。原因はわかっているんです。寝る前の過ごし方が、いつもと違っていたからなのです。 昨夜は、仕事でずっとかかわっていたプロジェクトに関する大事な会議が開かれたので、夫に子どもたちを見てもらって、ちょっと顔を出してきま…

あと10分待ちましょう ~やっと寝た赤ちゃんを起こさないためのキホン知識~

「寝ついた赤ちゃんをベッドに降ろしたら、とたんに赤ちゃんが泣きだした」、よく聞く話ですね? うちでも、ときどきやっちゃいます。焦ってるときは、特にいけません。早く寝てほしいのにぜんぜん寝てくれないと、けっこうなストレスですよね。 逆に言うと…

快眠と子どもの健康のため、豆電球を点けっぱなしで寝るのをやめてみた

あなたは、寝るときに寝室を真っ暗にする派、小さな明りをつけておく派、どっちですか? わたしは、もともと真っ暗派なのですが、夫が真っ暗はイヤ派であるため、結婚してからは、豆電球をつけた寝室で寝ていました。上の子が生まれてからも、その習慣を続け…

夜に光を浴びると、乳がんの危険が増える可能性があるという話

おはようございます。このごろは授乳間隔が開いてきて、昨夜の最初は、3時間半連続といつもより長めに寝られました。でも今朝は、食洗機に洗剤を入れずにスタートスイッチを押してしまいました。早めに気がついたから良かったですけど。寝不足ぼんやりが解…

ちょっとの睡眠不足でも、続いたら徹夜並みに作業効率が落ちる

先週から、ぼんやり具合がひどいです。スープの皿をひっくり返したり(幸い、中身はすでに冷めていました)、ガラスで出来た鍋の蓋を落として割ってしまったり。昨日なんか、気が付くと、カレーの鍋に火が点けっぱなしで、気が付かずに放置していました(冷…

10代におすすめの睡眠時間は、8~10時間!?

昨夜は、次男がめずらしく寝る前にぐずり、夜中もいつもより多めにうなっていました。 長男や夫のスケジュールの都合上、ふとんに入る時間や朝に起き出す時間は産前と変わっていません。次男に起こされる時間分、睡眠時間は減っている計算です。「早く、連続…

休日の遅寝は時差ボケを招く

わが家の4歳の長男は、休日にはまずお昼寝をしません。なので、休日は、平日より一時間は早く寝かせるようにしています。起きる時刻…は、本来、平日も休日も同じであることが望ましいのですが、平日が睡眠不足なんじゃないかと心配なので、ついつい、平日よ…

出産直後の睡眠教育で、母子の睡眠が改善する!? ―産後の睡眠について、英語の専門書を読んでみる (3)

さて、さらに専門書を読み進んだら、興味を惹かれる論文を見つけたので、そちらに寄り道です。 出産直後の母親に、産後の時期の赤ちゃんとお母さんの睡眠に関する教育を行ったら、教育しなかった群よりも、産後6週の時点で、お母さんも赤ちゃんも良く眠れた…

産後の睡眠について、英語の専門書を読んでみる (2)

手元にある英語の専門書(Principles and Practices of Sleep Medicine. 5th edという本)の、産後の睡眠に関する章をさらに読み進みます。 今日は、そこで目についた、トリビア的な短いネタをひとつ。 夜間に出産することは、産後1週間の時期に気分が沈むこ…

産後の睡眠について、英語の専門書を読んでみる (1)

産後の睡眠について、手元にある英語の専門書(Principles and Practices of Sleep Medicine. 5th edという本)を紐解いてみました。 その本では、まるまる一章使って、産後の睡眠について説明しています。前にも一度読んだはずですが自分が産後のいまの方が…

二人目の子の寝かしつけは難しい

できれば赤ちゃんは夜8時頃には寝かせたいと考えているのです。夜更かしするほど、体内時計のリズムが狂いやすいし、睡眠不足などで成長に影響が出やすくなりますからね。しかし二人目を早く寝かしつけることは難しい、と、産んでから思い知りました。4歳…

赤ちゃんの睡眠を記録する効用

産後間もない母親というのは神経質なものです。今日の明け方に起きて授乳している際に、わたしは、ふと、あることが気になり出しました。 「この子の夜中の授乳は、だいたいきっちりと3時間間隔だけど、この子のお兄ちゃんのときはもっと眠れていたような気…

赤ちゃんの散歩は午前中がおすすめなワケ

わが家の次男坊は、まだ生後1か月。寝たり起きたりを繰り返している時期です。生まれてすぐから、だいたい、夜はさほどぐずらすに寝てくれています。でも、起きるのはまだまだ3時間間隔なので、もっと開いてくれればいいなあ。 生まれたての赤ちゃんは、昼…

昨夜に眠れなかった理由 (3)

寝つきが悪かったわたしの行動の何が悪かったのか? ということについて、ここまで 1 やや遅い時間に長めに昼寝をしてしまった。2 寝る直前に運動をした3 寝る直前にパソコンの画面を見ていた の3つの原因を可能性として挙げ、2番目まで説明しました。…

昨夜に眠れなかった理由 (2)

さて,久々に寝つきが悪かったわたしの行動の何が悪かったのか? ということについて、前回、 1 やや遅い時間に長めに昼寝をしてしまった。2 寝る直前に運動をした3 寝る直前にパソコンの画面を見ていた の3つの原因を可能性として挙げました。そして1…

昨夜に眠れなかった理由 (1)

昨日の続きを書く予定でしたが、そちらはまた後日に。 昨夜は、ひさびさに寝つきが悪くて困りました。原因として思い当ることは3つあります。 1 やや遅い時間に長めに昼寝をしてしまった。2 寝る直前に運動をした3 寝る直前にパソコンの画面を見ていた …

子どもの眠りの理想と現実 1

夜にしっかり寝る赤ちゃんになって欲しいならば、朝と夜のメリハリをつける生活は大切です。 朝は、しっかりカーテンを開けて、光を室内に取り入れましょう。外気浴やお散歩は、なるべく午前中のうちに。お昼寝のときにも、特に暗くしたり静かにしたりする必…