眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

4歳息子の寝つけなさの原因と対策をまじめに考えてみた

この数日、4歳の長男がますます寝ません。
やっと寝かしつけが終わったと思っても、ぱっちりと目を開けたまま、布団の中で話し続けるんです。

「お目目とお口を閉じなさい」とこっちが言うと、しばらくぎゅうっと目をつむっているのですが、ほどなくして「目が痛くなっちゃったよー!」とギブアップ。目を閉じる際に力を入れ過ぎだっつーの。

ついには「眠れないよー」と寝室を出て、まだ起きている父親を捜しに行きます。

昨日は、わたしが次男を寝かしつけたあとで、静かな2人の様子を覗きに行ったら、長男は、父親の膝に乗って、いっしょに「進撃の巨人」のマンガを眺めていました。あんなもの子どもに見せて良いのか(と言いつつ、食卓のすぐ後ろの本棚に全巻並べているんですが)

やっと寝付いたのは22時20分頃。

こんな感じで寝るのが遅くなることが、もう3日くらい続いています。ときどき寝るのが遅くなるのは、まあ、アリだけど、連日はちょっと…。何せこの子を朝に起こすのは6時10分です。まだ4歳なのに、毎晩の睡眠時間が8時間を切ることが良いとはとても思えません。

というわけで、さすがにこの現状を何もせずに放置するのもどうかと思い、まじめに考えてみることにしました。

寝つけない原因として可能性のあること

原因1 夜更かししたのが良くなかった?

最近の連休に父親と祖父母宅へ遊びに行った際、23時まで起きているようなことがあったそうです。そのため、体内時計が夜型にかたむいたのかもしれません。

原因2 お昼寝?

昼寝をしない日には、長男は、20時半頃に寝られます。
保育所でのお昼寝は1時間程度とのこと。できればお昼寝せずに家で早く寝てほしいのですが、園では家と違ってあまり嫌がらずに昼寝しているそうです。そこを無理に昼寝させないでと先生に頼むのも気が引けて、「あまり長く寝かせないでください」と頼むにとどまっています。
とはいえ、昼寝をするから寝られないという要素は大きいだろうと考えています。

原因3 スマホゲーム?

父親のスマホでゲーム(ドラゴンクエスト)をするのが大好きです。最近は毎日のように父親が夕食後に遊ばせています。お風呂後でもまだ遊んでいる場合もあります。
ゲームで興奮したり、光刺激で寝にくくなったりということはありそうです。

原因4 動いてない?

児童館に行っても、オセロに将棋にトミカボードゲームと、おとなしい遊びばかりを好む子です。力の限り体を動かしていないから眠くなりにくいというのが、あるのかもしれません。園との連絡帳には「たくさんお外で遊びました」「サッカーが大好きです」などとあるので、全然動いていないというわけでもなさそうなんですが。

 

寝つきを良くするための対策としてできそうこと

対策1 体内リズムを整える

平日寝るのが遅くなると、ついつい心配で週末は遅くまで寝かせてしまうんですが、早寝早起きにするためには、毎日早起きさせるのが正解です。週末も、せめて、平日と同じ時間に寝室のカーテンを開けたりして、なるべく体内のリズムをいつもと変えないように試みてみます。

対策2 昼寝について保育所と交渉

子どもたちが昼寝する時間は、先生たちにとって、連絡帳を書いたり一息入れたりするのに大事なんじゃないかと思うので、どうにも強くは言いにくいのですが、このままなかなか寝ない日が続くならば、うちの子に昼寝をさせないでくださいと頼むよりないかもしれません。先生と交渉するのに使えそうなデータを、何か探してみようと思います。

対策3 夜のスマホはやめてもらう

長男と夫の2人とも楽しんでやっているのをわたしが口出しして険悪になるのも嫌で、ゲームさせるなとはあまり言って来ませんでした。
でも、このまま長男が夜に寝られないと、わたしも睡眠不足になります。わたしが睡眠不足だと当然眠くなるので、一家の安全が脅かされます。…という理屈で、夫には、すでに、長男の入浴後にはスマホを見せないということで協力を取り付けました。前日、わたしがなぜかアルミホイルを冷蔵庫に入れてしまっていたというぼんやりを見つけてしまったせいか、あまり文句を言わずに納得してくれたようです。

対策4 入眠儀式を徹底する

入眠儀式とは、寝る前に習慣的におこなう行動のこと。

長男の場合は、入浴→歯磨き→絵本→消灯→昔話 というルーチンになっているはずなんですが、最近は歯磨きが入浴前になったり、絵本が省略されたりすることもあったから、その乱れ具合が良くなかったのかも? 毎日同じに、を心がけます。
家じゅうのものに「おやすみなさい」と声をかけてまわる、「おやすみツアー」もやってみようかな…。

 すぐにやる対策まとめ

というわけで、まずは、以下の行動をとることにします。

  • 休日でもいつもと同じ時間にカーテンを開ける
  • 昼寝させない方が良いというわたしの主張を裏付けるデータを探す
  • お風呂を出たあとのスマホは禁止
  • 寝る前のルーチンは固定する。消灯前に「おやすみツアー」をしてみる

うまくいきますように!

…しかしわたし自身、子どもの頃は、あんまりよく寝られるタイプじゃなかったんですよねえ。幼稚園児の頃に、なかなか寝付けなくて「寝られない」と、別室にいる両親に泣きつきに行ったことが何度かあったなあ、という記憶が…。いまの長男は、それと同じ経験をしているのかも?


そう言えば、わたしが寝られなかった夜に、わたしの親は、「これを飲むと寝られるよ」と、コップに水を汲んで飲ませてくれました。今にして思うと嘘っぱちなんですが、プラセボ効果か、当時は少しは効いた気がします。今度、長男にもやってみようかな…。

 

追記(2015.10.23):

続きを書きました↓

昨夜は早く寝られた4歳の息子! 理由をまじめに検証してみる - 眠りの科学とワタシの生活