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眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

アメリカ流の寝かしつけを、わが家が第二子で挫折した話

チマチマと読んできた英語の専門書(Sleep Medicine Pealrs 3rd edition)が、「子どもの行動性不眠症」という箇所にさしかかりました。
このところ、長男の寝つきの悪さに悩んでいるわたしとしては、「おっ」と思って読むわけです。でも…あまり参考にならなかった(泣)
なぜなら、子どもの寝かせ方の文化が日本とアメリカで、相当ちがうためです。
 

文化が違うと寝かせ方も違う

 
以前、SIDSについての記事でも書いたように、赤ちゃんの寝かせ方として日本では一般的である添い寝は、アメリカでは少数派の寝かせ方です。多くの家庭では、赤ちゃん言えども個室を与えて一人で寝かせているそうです。
 
そうすると、「幼い子の寝つきが悪い」という、よくある問題も、アメリカでは日本と出方が異なってくるわけです。かの地でのよくある問題は、子どもが、「一人で寝るのがイヤ!」と、自分の寝室を抜け出して両親の寝室までやってきて、親のベッドにもぐりこもうとすることなのです。
 

アメリカ流の寝かしつけ方

 
で、そのような問題について、アメリカで発行された睡眠医学の専門書に挙げられている対処法は、こんな感じでした。わたしがてきとうに抜粋&意訳した一部をご紹介します。
方法1
決まった就寝時間に子どもをベッドに寝かせて、朝まで子どもを無視する(子どもが安全かどうかは、気にかけておくこと)
方法2
ベッドに入れた子どもが泣こうがわめこうが、あらかじめ決まった時間が来るまでは子どもを無視する。子どものところへ行くタイミングは、5分ごと、10分ごと、…と徐々に延ばす方法と、5分ごと、と固定する方法とある。
方法3
子どものベッドの脇の椅子に大人が座って見守る。ただし、子どもにおしゃべりさせてはいけない。3日経ったら、その椅子をベッドから90cmほど離す。その3日後、さらに90cm離す。これを、椅子が部屋から出るまで続ける。
 
というわけで、全体的に、「子どもが自分のベッドで寝られるようにしつけることが重要。親のベッドにもぐりこませるなんてとんでもない」というテンションでして、ベビーベッドにおいた次男がぐずぐず言っていたらすぐに抱き上げて添い寝添い乳で寝かしつけるわたしとは文化が違うなー、と感心するしかありません。
そもそも、親のベッドにもぐりこむことを問題としている時点で、わが家の寝かしつけの参考になりません。うちの長男は、一晩中わたしと夫に挟まれて寝ているので。
 
どっちがいいとか悪いとかじゃなくて、寝かしつけのスタート地点が違うんですよね。
 

一人目の乳児期に実践していたアメリカ流寝かしつけ

と言いつつ、実はわたしも、長男が0歳の頃は、上の「方法2」で寝かしつけていました。すなわち、夜にベッドに置いた長男が泣いていても基本的にかまわず、5分ごとに側にいって体をトントンして子守唄を歌ったりしてなだめる、というものです。
その方法で、寝かせるまで50分くらいかかったこともありました。子ども部屋はなくて、当時はリビング兼寝室の片隅にベビーベッドを置いていたから、生活スペース中に赤ん坊の泣き声が響きまくり。リビングは消灯し、わたしと夫は別の部屋に退避して過ごしていました。
 
でも、当時は、それなりにその方法に満足していました。いくら泣かれようとすることは決まっているので、ある意味ストレスの少ない方法なのです。
その頃は今ほど早く寝る習慣もなかったから、長男が早く静かにしてくれないと困るというわけでもなかったし。まだ長男が小さいうちは、添い寝するとつぶしてしまうんじゃないかという恐怖感もありました。
 
しかし、やがてつかまり立ちができるようになった長男が、夜中に目が覚めたときにベビーベッドの柵をつかんで立ち上がり大泣きと、「自分はここで寝るのはイヤだ!」と態度で主張するようになりました。もう体が大きいから、うっかりこちらがつぶす心配もないだろうと同じ布団に入れてやると、長男はストンと寝て、その寝顔を見て、こちらもなんとなくほんわかした気分になりました。
そうしてやがて夜の始めからいっしょに寝るようになり、ベビーベッドに強制的に寝かせる生活は終わりを告げたのでした。

二人目は最初から添い寝

次男も最初は同じようにベビーベッドに寝かしつけることを考えていたのですが、長男を寝かせる準備のさなかに、同じ部屋でギャン泣きさせるのはムリというのが、すぐに気づいたことでした。子どもひとりひとりに個室を与えられれば可能かもしれませんが、何しろわが家は狭い賃貸で、一家全員が和室で雑魚寝しています。
 
そういうわけで、次男は、産院からの退院後間もなくから、ほぼ毎日、添い寝となりました。二人目になるとわたしにも、ふにゃふにゃの赤ん坊であろうと、わが子をうっかりつぶしやしないだろうという、妙な自信がついていました。
 
とはいえ、添い寝がSIDSのリスクになるという話が気になったのと、次男が横にいない方がわたしが伸び伸びと寝られるのとで、最近は、次男がぐっすり寝たのを確認できたら、なるべくベビーベッドに移すようにしています。でも、次男が寝つくまで待つと、その分わたしが寝つくのは遅くなるのが悩ましいところです…。

まとめ

もしアメリカ流の寝かしつけを日本でも実践しようと思うならば、以下の条件は必須そうですね。
  • 子どもが寝る場所を、他の家族の生活空間と分けられる
  • 寝つくまでのギャン泣きに根負けしないでいられる
  • 頑として添い寝しない
いったん日本の添い寝文化に慣れると、なかなか実践は難しいものだなあ、と思います。