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眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

家族も同席した方が良いのでしょうか? ~睡眠障害で病院を受診するとき

睡眠雑記
睡眠障害の患者さんを診ているときに、ご家族も診察室にいたらいいのに、と思うことがときどきあります。
 
たとえば初診の方で、睡眠中の行動や、いびきが問題である場合です。
寝ている間に歩き回ったり食べたりしていることを、往々にして、ご本人は覚えていません。いびきも、たとえひどいものであっても、ご本人は何の自覚もしていないことは、めずらしくありません。そのような場合、ご本人の話よりもご家族からの目撃証言の方が情報量が多くなります。ご本人だけ来られた場合でも、診療はできますが、状況を目撃している人から情報提供いただける方が、適切な診断や治療をできる可能性が高まります。
 
さらに、ご家族が診察に同席されることによって、治療方針の説明を、医師からご家族に直接できるというメリットもあります。
ご家族が診察に同席されない場合、医師からご本人に行った説明を、さらにご本人からご家族に行うというのがふつうの流れであろうと思われます。しかし、そのような場合、医師とご家族の間にご本人を挟んだ伝言ゲームとなることによって、医師の意図が、正確にご家族に伝わらなくなる可能性があります。また、患者さんは、たいてい、その病気について、医師ほどの知識はないし、説明することに慣れてもいないので、ご家族に対する説明が、わかりづらくなりがちだろうと思われます。
 
無駄な誤解や行き違いを避けるためには、こちらからご家族へ直接説明できる方が安心です。
そうすることで、治療に対するご家族の理解が進めば、ご家族から治療に対するサポートを得られやすくなり、結果として治療がうまくいくようになるのではないかという期待も、こちらとしては持っています。
 
もちろん、上に書いたことに当てはまらなくても、ご家族が診察への同席を希望されて、ご本人もそれで問題ないと思っているならば、いつでもだれでも診察に同席されて構いません。
 
逆に、ご家族は診察への同席を希望されるもののご本人は1人で医師と話したいと考えている場合は、そう申し出ていただければ、ご家族の方に退席していただくように、たいていのところでは配慮してくれると思います。