眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

赤ちゃんが寝る前に頭をブンブン振る動き。その正体は? ~睡眠関連律動性運動

次男は生後6か月になりました。最近は、夜8時頃にベビーベッドに寝かせたら、そのまま文句を言わずに寝ついてくれる日が増えてきました。その次に目を覚ますのが、だいたい2時から4時頃。オムツを替えて授乳して、もうひと眠り。ただし、昼間にはあまり寝ません。
 
悩みというほどのことのではありませんが、最近困ったなと思うのが、休みの日だろうがこちらが寝ていようが、朝6時頃には必ず目覚めておしゃべりを始め、他の家族を起こしにかかること。もう少し寝ていてくれる方がこちらはゆっくりできるのですが、しかたありませんね…。
 
その次男は、最近寝る前に、頭を左右にリズミカルに振る動きをよく見せるようになりました。眠そうなとき、数分間、頭を横にブンブン振って過ごし、その後静かに寝つきます。
 
これは、睡眠関連律動性運動と呼ばれるものです。次男のように頭を横にゆする動きの他に、四つん這いになって体全体を動かしたり、頭や上半身を繰り返し持ち上げて枕などに打ち付けたりという動きがよく見られるそうです。うとうとしているとき、もしくは睡眠中に生じることが特徴的で、本人の記憶には残らないようです。
 
睡眠障害国際分類第2版」によると、9か月の赤ちゃんの59%は、なんらかの睡眠関連律動性運動を呈するということです。18カ月になるとその発生率は33%に、5歳では5%にまで減ります。まれに成人にも見られるそうです。
 
基本的には放っておいて問題ありません。ただ、動きによって怪我しないようには気を付けてあげましょう。
 
動きのせいでよく眠れず、昼間に元気に活動できないようだったり、動きのために怪我するおそれがあったりする場合に限って、お薬での治療の対象となります。