眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

あなたの睡眠時間、人に影響されていない? 最適な睡眠時間は人それぞれなのです

最適な睡眠時間って、人それぞれ違います。 大人だといちおう、7時間台の睡眠を取る人がいちばん健康的である、とする研究報告がいろいろあります。でもこれに基づいて「じゃあわたしも7時間睡眠にしよう」とか言うのは、正しくないんです。 それって、た…

アメリカ流の寝かしつけを、わが家が第二子で挫折した話

チマチマと読んできた英語の専門書(Sleep Medicine Pealrs 3rd edition)が、「子どもの行動性不眠症」という箇所にさしかかりました。 このところ、長男の寝つきの悪さに悩んでいるわたしとしては、「おっ」と思って読むわけです。でも…あまり参考にならなか…

昨夜は早く寝られた4歳の息子! 理由をまじめに検証してみる

昨日の続きです。 昨日の記事: 4歳息子の寝つけなさの原因と対策をまじめに考えてみた - 眠りの科学とワタシの生活 さて、昨日は長男、早くに寝ました! と言っても21時頃ですが。まあ、この数日、22時過ぎまでぐずぐず寝なかったことを思えば、かなりの改…

4歳息子の寝つけなさの原因と対策をまじめに考えてみた

この数日、4歳の長男がますます寝ません。やっと寝かしつけが終わったと思っても、ぱっちりと目を開けたまま、布団の中で話し続けるんです。 「お目目とお口を閉じなさい」とこっちが言うと、しばらくぎゅうっと目をつむっているのですが、ほどなくして「目…

「眠ろう」って決意するだけで、睡眠時間を増やせるわけじゃない

前回までの話の続きです。 前々回の記事はこちら↓ ハタチの頃、だれもが自分みたいに眠いんだろうと思い込んでいた - 眠りの科学とワタシの生活 前回の記事はこちら↓ 自覚がないのに寝不足だった ~行動誘発性睡眠不足症候群だったわたし - 眠りの科学とワタ…

自覚がないのに寝不足だった ~行動誘発性睡眠不足症候群だったわたし

前回書いたように、10代から20代にかけてのわたしは、とにかく眠い、居眠り常習犯でした。 ハタチの頃、だれもが自分みたいに眠いんだろうと思い込んでいた - 眠りの科学とワタシの生活 では、今はどうか? 幸い、最近はそれほど眠気に困らず生活できるよう…

ハタチの頃、だれもが自分みたいに眠いんだろうと思い込んでいた

わたしは、居眠りの常習犯でした。 徐々に眠気が強くなっていった10代の頃 学校での眠気の記憶で一番古いのは、小学校高学年の頃。社会科の授業のときに、ノートを取ろうとして、眠気のために文字がぐにゃぐにゃになってしまった、そんな思い出です。 中学生…

眠れない夜には時計を見ないようにしましょう

なかなか寝られない夜。それとも、何度も目が覚めてしまう夜に。 「いま何時だろう」と、ついつい時計を見てしまうことはありませんか?これは、よく寝るためには、やめた方がいいことなんです。 なぜでしょうか?それは、時計を見ることが、余計なストレス…

一晩たっぷり寝るだけじゃ、寝不足は解消できないよという話

夕べは、久しぶりに9時間眠れて良い気分です。もちろん、ぶっ通しにではなく、3時間半ごとに次男に起こされながらですが…。 では、これまでの寝不足は、昨晩、長めに寝たことで帳消しになったのでしょうか? 残念ながら、そんなことはありません。 睡眠負債…

ごあいさつ

このブログを始めてから約1ヶ月がたちました。見切り発車で始めた企画でしたが、なんとか継続することができ、少しずつ中身も増えてきました。そこで今さらながら、ごあいさつの記事も作るべきだろうと、思い立ちました。 プロフィールにも書いたように、わ…

ちょっとうるさい! 夫のイビキに対する応急処置

うちのような、3-40代の夫婦による家庭で、夫のイビキが気になることがある…という妻は、けっこう多いのではないでしょうか? この年頃だと男性の方が女性よりイビキをかきやすいことと、女性の方が育児のためなどの理由で、夜中に目を覚ますことが多いこと…

ベビーベッドで寝るのは、実は難しいんじゃないかと思っている

さて、昨日は、大人がサクッと眠れるための秘訣として、寝床の中で読書とかスマホとか、とにかく睡眠以外の行動をとるのはいけませんよー、という話をしました。 睡眠以外の行動を寝床の中でとっていると、寝床が睡眠と結びつきにくくなって、布団に入っても…

なぜ布団の中で読書をしてはいけないのか

難しい本を読んでいるうちに、ついウトウトしてしまった経験は、多くの人があるのではないでしょうか。寝る前のリラックスタイムや、寝られない夜に本を読むことは、けっこうおすすめです。夜に読むには、「読まなきゃいけないけれどあまり楽しくはない」本…

結局せんべい布団はダメなんじゃないかと思い始めた

一昨日からせんべい布団で寝ているんですが、結局、新しい布団を買おうかと考え始めました。 一昨日の記事→SIDS予防のため、せんべい布団で寝ることにした顛末 なぜかというと、せんべい布団でも結局布団は布団、どれだけへたれていても、表面には柔らかさが…

睡眠研究者の多くは、実は枕のことを知らない

実は、枕や布団などの寝具のことはあまり知りません。わたしに限らず、睡眠の研究者のほとんどは、寝具を重視していないと思われます。 睡眠学の権威にはほぼ無視されている寝具 たとえば、睡眠医学の専門誌としては、一番影響力の大きいSLEEPという雑誌。年…

SIDS予防のため、せんべい蒲団で寝ることに決めた顛末

昨日は、アメリカ小児科学会が2011年に出した、乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のための勧告(参考文献は文末)を読んでいました。そしておそれおののいたわたしは、その晩からさっそく、赤ちゃんの寝る環境を変えたのでした。何が書いてあったのでしょうか? …

主婦向け雑誌サンキュ!のひそやかな正しさ

「ていねいな暮らし」に対する関心が限りなく低いわたしが、主婦雑誌「サンキュ!」(2015年11月号)を買ってみましたよ。 わたしにとって、家とは、暮らすのに必要な広さと機能があれば、十分なもの(インテリア、何それ?)。料理とは、バランスよく栄養を…

たとえ雨の日であっても、体内時計のためには外出した方がいい理由

今日は、全国的に天気の悪い日のようですね。わが家の周辺も、朝からどんより、薄暗いです。それでも、わたしと次男は、今日も、午前中のうちにお散歩に出ました。体内時計のリズムを整えるために、午前中に明るい光を浴びることがいくら必要だからって、こ…