眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

赤ちゃんの散歩は午前中がおすすめなワケ

わが家の次男坊は、まだ生後1か月。
寝たり起きたりを繰り返している時期です。生まれてすぐから、だいたい、夜はさほどぐずらすに寝てくれています。でも、起きるのはまだまだ3時間間隔なので、もっと開いてくれればいいなあ。

生まれたての赤ちゃんは、昼と夜の区別があまりついていません。体内時計が外の世界のリズムと合うようになるのは、だいたい生後2-3か月頃と言われます。
外の世界の明るさや、家族からの働きかけによって「今は昼なんだ」「夜なんだ」ということを、赤ちゃんの体がだんだん理解してくるというわけですね。

「今が夜だ」ということが次第にわかってくることによって、だんだん、夜に連続して眠れるようになっていきます。

では夜を夜だと、赤ちゃんにしっかりわかってもらうようにするにはどうしたら良いでしょう? それは、昼と夜のメリハリをしっかりとつけることです。

昼は明るく、にぎやかな環境で。

夜は薄暗く、テレビなんかもなるべく消して、段々と静かに。

わたしが、お散歩は午前中のうちがおすすめとする理由はここにあります。
起きてからなるべくすぐに外のまぶしい光を浴びると、体内時計に、「今は昼の時間」と、ハッキリとインプットされるのです。光を浴びないでいると、なかなかそのメッセージは体内時計につたわりにくくなります。
室内の電気をつけたり、外の光をとりこんだりすることも、ぜひやった方がいいですが、外に出る方がもっと効果的です。うす暗い曇りの日であっても、室内の数十倍は明るいからです。

一日中室内にいて、夕方近くなってからはじめて外に出るのは、体内時計のリズムを整える観点からはおすすめしません。そのときはじめて外の強い光を浴びることで、「今から昼!」という間違ったメッセージが体内時計につたわってしまうからです。その結果、夜の時間帯に赤ちゃんが眠りにくくなるおそれがあります。

大人で体内時計が乱れている人は、できるだけ起床直後に強い光を浴びることがおすすめであるとされています。
その考え方でいけば、赤ちゃんも、朝の早めの時間帯に光を浴びるのが良さそうです。

そう考えてはいるのですが、わたしが自分の子どもを散歩に連れて行くのは、だいたい午前10時過ぎになってしまいます。お兄ちゃんたちにいってらっしゃいをして、ちょっと家事して、お風呂に入れて、おっぱいを飲ませて、寝ている間に色々して…となるとあっという間に10時近くなのですね。
夜に寝付く時間が少し遅いなあ、というのは気になっているので、もっと早く外に連れ出すべきかなあ。明日以降、9時半頃には外に出られる方向で準備をしてみようかと思います。