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眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

産後の睡眠について、英語の専門書を読んでみる (1)

産後の睡眠について、手元にある英語の専門書(Principles and Practices of Sleep Medicine. 5th edという本)を紐解いてみました。
その本では、まるまる一章使って、産後の睡眠について説明しています。前にも一度読んだはずですが自分が産後のいまの方が、だんぜん頭に入ります。
 
その章は、まず、産後の睡眠障害についての研究はあまり進んでいないんだよねという説明から始まっています。なぜなら、お産直後の時期に産婦さんが睡眠の検査室に行くことは難しいのはもちろん、自宅で簡単な検査機器をつけたり睡眠日誌をつけたりするのですら、赤ちゃんのお世話で疲れているお母さんたちには困難なことだから、だそうです。そりゃそうだ…!
 
思い出しましたが、上の子を出産する前に、わたし、生まれてくる赤ちゃんにアクチグラフをつけようという計画を立てていたのですよね。
アクチグラフっていうのは、寝ているか寝ていないかを測るための専用センサーです。本体は五百円玉くらいの大きさで、数ミリの厚さ。大人が装着する場合は、専用のバンドを使って手首に巻くと、腕時計を着けているみたいに見えます。
わたしは、生まれてくる赤ちゃんの睡眠を測ってみたかったので、わざわざ赤ちゃん専用のバンドを手作りし、アクチグラフを装着させる準備をして、出産を待ちました。
現実には…数時間で挫折しました。
一人目の子どもって、ただでさえストレスなものですからね。なんで泣いてるのかよくわからないこともたくさんあって。ちょっと泣かれるだけでも新米の親はつらいのです。そこに、小さいとは言え、睡眠測定用の機械を装着させてみると、これのせいで泣いているの手はないかとたちまち心配になってしまったのです。それに、体重三キロ程度の小さい赤ちゃんに、片方の腕もしくは脚にだけ機械をつけたら、発達が左右で偏りが出るんではないかと、そんなことまで心配になってきてしまいました。
そういうわけで、自分の赤ちゃんからデータを集める計画は、あっという間におじゃんになってしまいました。
 
一応専門家のはしくれのわたしですらこれですから、世の中の一般の新米お母さん方に、赤ちゃんや自分の睡眠のデータを集めさせるというのは、相当やりやすく工夫しないと、非常に難しいことでしょう。