日中の眠気
「居眠りしていたら、やる気がないのかと怒られた」 「怠けていると言われた」 睡眠障害の診療をしていると、こんな話をよく聞きます。 この問題に関して、言っておきたいのは2点。 1.居眠りしている人が、やる気がなかったり、怠けていたりするわけではな…
年末になりました。 日頃、眠気や疲れやすさなど、睡眠不足が疑われる症状に悩んでいる方、正月休みこそは、ゆっくりと寝るチャンスですよ! 除夜の鐘を突きに行ったり、ご来光を見に行ったりするのは、心身が回復したあとの楽しみにとっておきましょう。実…
眠気とやる気の関係について、どう言えばいいのか、ずっともやもやしていました。 本ブログに対していただいたコメントに対して回答したことをきっかけとして考えがまとまったので、書いておきます。 なお、この内容は、これまでの診療の経験などから生じた…
睡眠時無呼吸症候群疑いの人が、どうやって受診する病院を見つければ良いか、という内容のエントリを以前に書きました。 夫のいびきが心配! 病院に行った方がいい? どうやって病院を探す? - 眠りの科学とワタシの生活 今回は、睡眠時無呼吸症候群以外の睡…
数々の疫学研究で、長時間睡眠(だいたい9時間以上くらい)の習慣がある人は、色々な病気などのリスクが高いという結果が出ています。 なぜそうなるのでしょうか? そして、すでに長時間寝ている人は、この結果をどう考えればいいのでしょうか? 長時間睡眠…
睡眠不足だと、頭の働きが落ちることは、だれしも体感されていると思います。 でも実は、どのくらい睡眠不足でどのくらい頭の働きが落ちるかは、人によって違うんですよ。頭のどんな働きがとくに落ちるかということも、人それぞれです。 睡眠時間に個人差が…
この間の記事で書いたように、「昼間の眠気」にもいろいろな強さがあります。 実はこんなに違いがある、「昼間の眠気」の感じ方 - 眠りの科学とワタシの生活 自分の眠気が、何か手を打った方が良いものなのか、放っておいて良いのか、どこで見分ければよいで…
ひと口に「昼間に眠い」と言っても、その中身はさまざまです。 それゆえに、もともと眠気が強い人の言う「眠い」と、ふだん眠気に困っていない人の思い浮かべる「眠い」は一致していないんじゃないかと思うことがあります。眠気の強い人が誤解されやすいのは…
最適な睡眠時間って、人それぞれ違います。 大人だといちおう、7時間台の睡眠を取る人がいちばん健康的である、とする研究報告がいろいろあります。でもこれに基づいて「じゃあわたしも7時間睡眠にしよう」とか言うのは、正しくないんです。 それって、た…
前回までの話の続きです。 前々回の記事はこちら↓ ハタチの頃、だれもが自分みたいに眠いんだろうと思い込んでいた - 眠りの科学とワタシの生活 前回の記事はこちら↓ 自覚がないのに寝不足だった ~行動誘発性睡眠不足症候群だったわたし - 眠りの科学とワタ…
前回書いたように、10代から20代にかけてのわたしは、とにかく眠い、居眠り常習犯でした。 ハタチの頃、だれもが自分みたいに眠いんだろうと思い込んでいた - 眠りの科学とワタシの生活 では、今はどうか? 幸い、最近はそれほど眠気に困らず生活できるよう…
わたしは、居眠りの常習犯でした。 徐々に眠気が強くなっていった10代の頃 学校での眠気の記憶で一番古いのは、小学校高学年の頃。社会科の授業のときに、ノートを取ろうとして、眠気のために文字がぐにゃぐにゃになってしまった、そんな思い出です。 中学生…