眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

ベビーベッドで寝るのは、実は難しいんじゃないかと思っている

さて、昨日は、大人がサクッと眠れるための秘訣として、寝床の中で読書とかスマホとか、とにかく睡眠以外の行動をとるのはいけませんよー、という話をしました。

睡眠以外の行動を寝床の中でとっていると、寝床が睡眠と結びつきにくくなって、布団に入っても寝にくくなってしまうわけです。

なぜ布団の中で読書をしてはいけないのか - 眠りの科学とワタシの生活

その理屈を赤ちゃんにあてはめて考えると、ベビーベッドの中って、けっこう寝にくいんじゃない? という疑問を前から持っています。

何せ赤ちゃんは、寝ているときだけベビーベッドの中にいるわけじゃないですからね。
起きているときでも、ごきげんにしてくれている限りは、ベビーベッドに赤ちゃんを入れている家が多いんではないでしょうか?

オムツ替えもベッドの上、
メリーを見せてあやすのもベッドの上、
抱っこしているときでも、玄関のチャイムが急になったりしたら、とっさに赤ちゃんを置くのはベッドの上。

少なくとも、わが家ではそんな感じです。

結果、赤ちゃんは、起きているときでもけっこうな時間をベビーベッドの上で過ごすことになります。いろいろな行動をベビーベッドの上で行うので、必然的に、ベビーベッドは睡眠以外の行動とも結び付けられてしまうのではないか。だから、ベビーベッドの上で寝にくくなるということがあるんではないか、と考えました。

なので、次男が生まれてすぐは、彼が起きているときはなるべくベビーベッドから降ろして相手をするようにしていたんです。
ベビーベッドにいるときいつも気持ちよく寝られるという体験を積み重ねれば、ベビーベッドに置いたときには気持ちよく眠ってくれるようになるんではないかと期待して。

でも、挫折しました。

やっぱり四六時中赤ちゃんを抱っこしているわけにはいきません。家事をするときや、食事で熱いものを食べるときなど、どこかに赤ちゃんを置かなければならない。
そして、4歳の長男がいるので、その辺に赤ちゃんを転がしておくのも危ないです。
そんなときに、とりあえず置く場所がベビーベッド、となってしまったんですよね。
ごきげんなときならメリーを見せればある程度おとなしくしてくれるようになってからは、なおさら。
ハイローチェアもあるけれど、あれは、いちいちベルトをかけるというひと手間が面倒ですし。
バウンサーでもあれば良かったのかしら?

で、その結果か、はたまた別の理由か、次男は、添い寝でわたしと同じ布団に横たわっているときには、目をぱっちり開けているときでもおとなしくしてくれますが、ベビーベッドに寝かすのは完全に眠ったあとでないと、不満そうにさわぎます。

この数日、長男が風邪だったり、数日前に記事に書いたSIDSの件が気になったりで極力ベビーベッドに寝かせようとしているのですが、やはりなかなか手間がかかりますね。