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眠りの科学とワタシの生活

睡眠関係のネタを、睡眠の専門医である2児のママが書いてます。

実はいろいろある「朝の起きにくさ」

「朝、起きにくい」という悩みをよく聞きます。病院に来る人にも多いし、雑談のついでに聞かれることも、割とあります。個人的にはこの悩みに縁がないこともあって、このブログにはこれまで書いていませんでしたが、よくある問題であることは確かなので、思うところを書いてみることにしました。
 
まず、「朝、起きにくい」と一口に言っても、症状にはかなり幅があります。
症状の幅の大きさを理解していただくため、わたしの独断と偏見で、以下のようなレベル設定をしてみました。
なおこれは、いま書きながら5分で考えたものなので、学問的な裏付けなど何もないことをお断りしておきます。
 
レベル0 朝の起きにくさがまったくない
レベル1 目覚ましを使わず、予定時刻通りに起きられるけれど、自覚的にはしんどい
レベル2 目覚ましや、家族の呼びかけがあれば、割とすぐ(平均10分以内くらい)に起きられる。
レベル3 目覚ましを使っている場合は、二度寝してしまうことがある。家族が起こす場合は、起き出すまで数十分かかる。学校や職場に間に合わないほど寝坊することは、めったにない。
レベル4 時間通りに起きよう/起こそうと、本人や周囲が努力しているにもかかわらず、寝坊のため、学校や職場にしばしば遅刻する。
レベル5 進級がかかったテストなど、起きないと確実にまずい日でさえ、間に合うように起きることができない。起こそうとする家族は、「殴っても蹴っても起きない」と表現するなど、どのような手段を用いても起こせないと感じている。
 
その症状をどうにかすべきかどうかは、他の多くの睡眠障害同様、「その症状によって生活に支障があるかどうか」というところから判断すれば良いのではないかとかんがえます。多少の起きづらさを自覚していたとしても、そのことによって生活に不便がなければ、敢えて対策をとらないというのも一つの手です。
 
起きにくさをメインの悩みとして病院に来る人は、だいたいレベル4以上、5も決して稀ではありません。これはさすがに明らかに生活に支障のあるレベルなので、睡眠日誌をつけてもらってそれに基づいて生活指導をしたり、光を浴びるタイミングを指導したり、薬物治療をおこなったりすることになります。
 
なぜ朝の起きにくさが生じるか、それはまた別の記事に書きたいと思います。